漫画というジャンルによらず、広く楽しまれている音楽や文学、絵画などのエンターテインメントには、才能の枯渇、ということが良く起こります。それまで楽しめていたものが、いつのまにか変質してしまっている。人気が無くなり、しばらくすると無くなってしまう。かなりの部分の漫画はそうです。何年も続く漫画などほんの一握り。ひどい場合は単行本すら出ない、という有り様。かつてファンであった者からすれば大変寂しい。今日は、そういう実例の一つをご紹介。
永野護、という漫画家をご存じでしょうか?漫画家というよりキャラクターのデザイナーとしてのほうが名前が通っているかもしれません。かなり前に重戦機エルガイムというアニメがあったのですが、あれのロボットのキャラクター設定をしたのが彼です。とあるアニメ雑誌に何年もファイブスターストーリーズという漫画を連載しており、月刊誌でありながら単行本12冊が刊行され、850万部を売り上げた人気作品です。