岩城けい作「さようならオレンジ」を読みました。

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最近読んだ中では、村上海賊の娘とどっこいの名作でした。
昨年の芥川賞候補作。太宰治賞を受賞し、大江健三郎賞を受賞。更に英訳
されて海外出版されるとのことです。
大江先生も慧眼をお持ちだと思います。芥川賞を逸したのは残念でしたが、
この小説は、芥川賞の候補作として全く妥当な文章力を備えております。
わかりやすくて面白いところがだめだったんじゃないでしょうかね?

小説の舞台はオーストラリアです。移民としてやってきたアフリカ人女性と、
夫とともに移住してきた日本人女性が、英会話教室で出会うところから話は
始まります。小説全編は、これは人に伝えたい、と思わせる美しい文節から
成っています。小説世界もなかなか大きく、複数の物語がうまく絡み合いながら
進んで行きます。小説の最後は、まるで作者の実人生と重なるように終わります。

私は、読んで元気の出る小説が好きです。あまり売れてない様子ですが、
大変なおすすめですので、ぜひお読みください。









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by rodolfo1 | 2014-04-18 06:00 | 小説 | Comments(0)
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