アルジャーノンに花束を

この15日に、「アルジャーノンに花束を」の作者、ダニエルキイスが亡くなりました。
この作品の他、「24人のビリーミリガン」などが有名ですが、なんと言っても
アルジャーノンが嚆矢の作品だと思います。私は、この作品が、翻訳小説の
中では一番と思っています。ちなみに、邦人作家の作品では、「楢山節考」に
とどめをさすと思っています。しかしながらどちらの作品も、今日殆ど
読まれていないのですね。それは大変もったいない。
少々レビューなど書きます。
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主人公は、チャーリイ・ゴードンという青年です。彼は精神遅滞であり、みんな
に馬鹿にされながら、叔父のパン屋で働いています。
その彼は、とある大学教授から、開発されたばかりの脳手術を受けるよう勧めら
れるのです。その手術を先に実験されたネズミの名前がアルジャーノンと言いま
す。その手術を受けたチャーリイは、天才になってしまうのです。

ところが、天才になったチャーリイは、次第にかつて彼の置かれていた環境の
真実に気づいてしまいます。しかも、天才となったのは、彼の知能のみで、彼の
感情はかつてのままだったため、次第に感情は暴走し、周囲との軋轢を生じるよ
うになります。そうした中、アルジャーノンに次第に異変が見られるようになります。

ここから先は、ネタバレになります。大変良い作品ですので、どうぞ実際にお読
みになってください。小説のジャンルとしてはSFになるのですが、iPS細胞が実
用になりつつある今、もうこの小説はSFというよりも普通の小説として読まれて
何ら問題ないと思います。最後に、変わり果ててしまったチャーリイに向ける周
囲の人々の思いに心が打たれます。私はこの小説が大好きです。
強くおすすめする次第です。





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by rodolfo1 | 2014-06-23 06:43 | 小説 | Comments(0)
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