小説「土佐堀川」広岡浅子の生涯を読みました。

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小説「土佐堀川」広岡浅子の生涯を読みました。
ちなみに、広岡浅子とは、今日の日本女子大の立ち上げや、大同生命
の起業を行った大阪の伝説的な女事業家です。NHKの人気朝ドラ、
「あさが来た」の主人公です。
実物はこういう人。
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背の高い美人だったらしいですね。
後年はこういう感じ。功なり名遂げたのちの姿です。
大した貫禄ですね。
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で、小説です。
今般大人気のNHK朝ドラ、「あさが来た」の主人公、広岡浅子の一生を描
いた小説です。なんでも1988年に刊行されてから、今回の朝ドラ騒動で
再販されて、20数年ぶりに日の目を見た作品だとか。たしかに自伝では
ありませんで小説ですので、小説としての出来はいまいちですが、主人
公広岡浅子のすさまじい生きざまには度肝を抜かれてしまいます。

小説は、ほぼテレビドラマと一致してすすみます。確固とした自我を持
ち、京都の三井家に生まれた三井浅子は、小さい頃からやんちゃに育ち、
振袖の袖をぐるぐる巻きにして、背中にかついで歩くような乱暴者です。

三井家より、大阪の大手の両替商、加島屋に嫁ぎますが、明治維新の未
曾有の社会変革の中、多くの両替商が倒産してしまいます。当然加島屋
も内情は火の車です。しかもご亭主はさっぱり商売にやる気がなく、二
十歳前後の広岡朝子が、多くの業界人や粗野な炭鉱夫などを相手に、獅
子奮迅の活躍をし、倒産寸前の加島屋を盛り立て、いくつもの事業を立
ち上げ、九転び十起き、と自ら称する不屈の魂で、今日の繁栄を勝ち取
って行く様は、確かに見ものです。

ドラマでは、若いころから浅子とかかわってきた五代友厚は、小説では
ほんの添え物です。いろいろな人物が浅子の薫陶を得て、今日の日本を
形成するのに寄与していくのですが、それはドラマのネタバレになりま
すのでここには書きません。浅子は、かの大同生命ビルの完成式に死を
覚悟して立ち合います。そこでのスピーチを引用します。

「うちは、どんな困難に出会おうとも、いつもこれからが本番や思うて
やってきました。生涯が青春のような気いで、事業に取り組んできまし
た。これからも加島屋のために、大阪の実業界のために烈々たる気概で
いこうと思うてます。本日はほんまにありがとうはん。本日はほんまに
おめでとうはん。」

江戸時代には、世界に先駆けて、コメの先物相場を形成し、維新後の日
本の発展に欠かせなかった大阪商人の気概があらわれていますね。生涯
青春。これこそ広岡浅子のすべてを言い表していると思います。関川夏
央曰く、「凛冽たり近代、なお精彩あり明治人。」(坊ちゃんの時代より)
ですね。簡単に読めてしまいますので、是非「あさが来た」を楽しむた
めのひとつの資料としてお読みください。











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by rodolfo1 | 2016-01-10 02:21 | 小説 | Comments(0)
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