青山文平作「流水浮木、最後の太刀」を読みました。

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主人公、山岡晋平は、元伊賀者である内藤新宿・鉄砲百人組の初老の武士です。
八代将軍吉宗がお庭番を連れて来たためにもはや閑職同然となってしまった彼らは
、侍とはいえ晋平はじめ主だった者たちも、サツキ栽培で生計を立てているていたらく
です。そんな中、晋平の幼馴染の一人が殺されてしまいますが、彼は同心株を売って
大金を手にし、百人町を出ていく寸前であったのです。

誰が彼を殺したのか?それは晋平をある組織に引き合わせるための行為であったの
ですが、このあたりから非常に複雑な伏線が張り巡らされていきます。
ひとつには、元伊賀者の矜持を失わず、今なお忍者としての修業を続ける一族が
おります。彼らは一刀流の名手、晋平を師と仰ぎ、彼らの盟主となることを切望
しますが、謎の仕事を引き受けた、という含みを残して晋平の前から消えてしまいま
す。

その頃、晋平の朋輩の一人が刀を抜き合わせもせずに斬られて殺される事件が
発生し、そのきっかけとしてもう一人の朋輩が、とある事件に首を突っ込み、自ら
の手で捜索を開始している、と晋平に告げるのです。

その件に関して、もう一人の登場人物が自らの謎の出自を明かし、晋平に協力を依
頼します。その事件とは、とある藩の内紛を巡り、江戸の街に火をかける、という
目論見があることでした。晋平は、ついに秘太刀を炸裂させるのですが。。。。

だいぶ青山先生の作品を読みましたが、やはり藤沢先生の領域には及びません。
第一、女性の使い方がまるで取ってつけたようでまったく生かされていません。
この小説にもいろいろ考えられた伏線があるのですが、いまひとつつながりが
良くありません。ま、まだまだ書かれるのでしょうから今後に期待ですね。


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by rodolfo1 | 2016-04-14 02:29 | 小説 | Comments(0)
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