さて楽しみな夕食です。
あんず酒でかんぺ~。
先付。火取りコノコみどり酢掛け。海老雲母焼き。若筍土佐煮。
ちょろぎごま和え。松笠慈姑。ブロッコリ。梅人参。松葉牛蒡。
こういうものはまず海外では食べられません。日本国内でもこれ
ほど凝るのは珍しいでしょう。器がまた可愛い。
小茶碗。グジ初雪蒸し。大変うまい。
当然どんちゃん。この正月初めてハワイでフランスのシャンパンが
大量に並んでいるのを見掛けました。お値段は相変わらずすごい
ですが、ものによっては結構安くなっています。リッツとカハラで
テタンジェ飲みました。1993年もの。この時代のコルクはしっかり
したものです。最近のはどうしたことか。。。。
かんぺ~。
向付。鯛ちり造り。寒鰤へぎ造り。ねっとりした甘味は日本ならでは
のものですね。
椀物。いつもここのお椀が美しい。縁に細かい模様が入っています。
一回たりとも同じ器が出たことがありません。
蛤真蒸、磯香仕立て。薄氷、うぐいす菜、花弁人参。
器を開けて裏を見るのも毎回の楽しみのひとつです。
ここの出汁ものは垂涎のうまさです。
焼き物。鯛かま塩焼き。鯛はここが実にうまい。
鮑山椒焼き、柿膾、大黒しめじ、下仁田葱山椒焼き。
付け合わせも大層香ばしい。高く盛る、という技術は和食
独自のもので、寿司屋にはこなせない仕事のひとつです。
見ているだけでもうまそうです。
温物。マナガツオ酒粕煮。蕪、焼き葱、牛蒡、人参、三度豆、
一味唐辛子。うまいうまい言うのに疲れてきますね。彩りが素晴らしい。
強肴。鱚おぼろ昆布巻吉野酢掛け。舞茸、菊菜。正直
酢の物だけは苦手なのですが、こないだ連れがご一緒したご夫人
は酢の物が大好きで、連れの分もぺろっと召し上がったとのこと
ですので、酢の物としては大変おいしいらしいです。
ご飯と漬け物。味噌汁。このご飯が久々の煮えばなご飯でした。
昔はコースの途中に一文字ご飯が出されていまして、これがまさに
炊きたての煮えばなご飯。思わず私も食べるくらいおいしかった
ものだったのですが、最近無くなったので大変残念に思っていたのです。
やはりお正月は違うんでしょうかね。
みかんゼリーで〆ました。
大変結構でした。馴染みの仲居さんによれば、この旅館には
4泊も5泊も連泊する常連さんが居られて、料理長の黒川さんは
当然のように毎日違うメニューをお出しになるそうです。明日は
また違うメニューらしいので大変楽しみです。