いや、ブロードウェイで観なくて良かったです。映画のようなミュージカル仕立てかと思いましたら、ひたすら台詞が続く完全な演劇でした。これを英語でやられてはたまらん。ヒロインの大和田美帆さんというのはお父さんが大和田貘、お母さんが岡江久美子というサラブレッド女優さんです。美人だし、大変な熱演だったとおもいました。主演、松本幸四郎はもちろん名演。ラ・マンチャの男と言い、私は幸四郎丈の熱演を日本の俳優の中で一番たくさん観ているのであります。その次が古田新太かな。彼が演ずるサリエリが言う「私は凡庸なものたちの王だ。凡庸なものたちを私は許す。」という台詞が切々と感じられました。桐山君も熱演だったと思います。モーツァルトが亡くなるところは思わず涙が出ました。