2018年 07月 15日 ( 1 )

ダヴィド・ラーゲルクランツ作「ミレニアム5。復讐の炎を吐く女」上巻を読みました。

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さて、衝撃的なミステリでありますこのミレニアムシリーズですが、当初の作
者、スティーグ・ラーソン亡き後、ダヴィド・ラーゲルクランツによって引き
継がれ、これがその二作目にあたります。

本作では最初の部分から、最も重要な登場人物の一人、リスベット・サランデ
ルが登場します。なんと彼女は、前作の結果として刑務所に収監されて居ます。
本来は有罪であるはずもなかったのですが、裁判においてリスベットは一言も
申し開きをしませんでした。弁護士も如何ともし難く有罪を宣告されたのです
が、リスベットは全くそれを意に介しません。黙々と懲役生活をこなして居ま
す。彼女の目下の関心事は、同じ懲役囚のファリア・カジです。

ファリアはこれも同じ懲役囚の女ギャング、べニートに目をつけられ、虐待さ
れて居ます。それと言うのも、ファリアはイスラム原理主義のバングラデシュ
移民の娘でした。美人の彼女は、バングラデシュの金持ちの男に強制的に嫁入
りさせられる所を、とある集会で知り合ったジャマルと恋に落ち、一度は駆け
落ちした所を家に連れ戻されたのです。結果、金持ちとの縁組がうまくいかな
くなった家族は激昂し、ジャマルは自殺に見せかけて殺害されてしまいます。
それを兄に告げられたファリアは彼を窓から突き落として殺害したのです。

そうして収監されたファリアでしたが、更に家族は、べニートと結託し、ファ
リアを監獄内で責めさいなむのでした。ナイフを手にファリアに迫るべニート
でしたが、リスベットによって撃退されます。べニートはリスベットに復讐を
誓います。

ところで、リスベットは、面会に来たジャーナリストのミカエル・ブルムクヴ
ィストに、レオ・マンへイメルと言う人物の調査を勧めます。彼はアルフレッ
ド・エーグレン証券の共同経営者で、過敏な聴力に悩んでおり、幼馴染で社長
のイーヴァル・エーグレンと軋轢を抱えて居ます。また、狩猟中の事故で亡く
なったレオ担当の心理学者カール・セーゲルの死にショックを受けて居ました。

リスベットの元後見人であった、ホルゲル・パルムグレンは、かつてリスベッ
トを病院で虐待して居た医師の元秘書からとある書類を預かります。その書類
には、レジストリーと言う計画が記載されており、社会学者、マルティン・ス
タインベリが計画の中心でありました。その計画は、問題ある子供を里子に出
すのが趣旨であり、リスベットもその計画に則り、里子に出されようとして居
ました。マルティンに電話し、計画について質問したホルゲルでしたが、マル
ティンはとぼけ、ホルゲルは不安になりました。まずい相手に電話してしまっ
たのです。

そのホルゲルを、身分を偽ったラケル・グレイツが訪ねます。実は彼女は、レ
ジストリー計画に深く関わる人物でした。彼女によってホルゲルは暗殺され、
折柄訪ねて来たミカエルに、ヒルダ・フォン。。。。と言う人物に話を聞け、
と言い残して絶命します。

この事件の調査を進めるミカエルは、レオの戸籍があまりに整然とし過ぎてい
る点を不審に思います。レオは、幼い頃、イーヴァルにジプシー呼ばわりされ
た事がありました。ミカエルは、更に、ホルゲルが言い残した人物が、カンテ
ルボリと言う心理学者の女性である事を突き止めました。そのヒルダとレオに
脅威が迫って来ます。リスベットは収監から解き放たれようとして居ました。

下巻に続きます。





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by rodolfo1 | 2018-07-15 02:34 | 小説 | Comments(0)